概要
本記事では、IoT機器で異常が発生したとき、メールで通知するシステムを紹介します。異常検知は、AWS ( Amazon Web Service ) のAWS IoT Events によって行います。
IoT 機器として 、Problock で構築した4-20mA計測器を使用します。
AWS IoT Events とは
AWS IoT Events では、機器やデバイスフリートの障害やオペレーションの変化をモニタリングし、そのようなイベントが発生したときにアクションをトリガーできます。AWS IoT Events では、デバイス、プロセス、アプリケーション、その他のサービスからの IoT センサーデータを継続的に監視し、AWS 重要なイベントを特定することで、アクションを実行できます。
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/iotevents/latest/developerguide/what-is-iotevents.html
AWS IoT Events を使用して、AWS IoT Events コンソールまたは API を介してアクセスできる AWS クラウド内の複雑なイベントモニタリングアプリケーションを構築できます。
本システムでは、IoT 機器からAWS に、センサーデータとしきい値を定期的に送信します。AWS IoT Events では、センサーデータとしきい値を比較し、しきい値を超えた場合に、Amazon SNSを実行します。
システム構成
Problock 4-20mA計測器
IoT機器として、Problock 4-20mA計測器を使用します。
4-20mAで計測対象の出力を計測します。計測結果は、Wifi経由でAWSに定期的に送信されます。
Problockは当社製品のIoT機器です。AWS とのデータ送受信ができます。今回は、計測に4-20mAモジュール、データ送受信にWifiモジュールを使用しました。
AWS Cloud
AWS Cloud は、計測したデータを保持するクラウドサーバーです。
AWS IoT Core
AWS IoT Coreは、IoT 機器とAWSとの通信を行います。Problock4-20mA計測器から送られてきたデータを受信します。
AWS IoT Events
AWS IoT Events は、AWS IoT Core で受信したデータを解析します。計測した4-20mA の値が、しきい値を上回ったとき、Amazon SNS を実行します。
AWS IoT Eventsに通知されるデータのフォーマットは、設定しておく必要があります。
今回は、AWS IoT Evens のアラームモデルを使用しました。アラートモデルを使用することで、条件や通知先の設定をGUIで行うことができます。
Amazon SNS
Amazon Simple Notification Service (Amazon SNS)は、AWS IoT Events からの送信通知を受けたとき、登録されているメールアドレスにメールを送信します。送信先のメールアドレスはあらかじめAmazon SNS に登録しておきます。
また、今回はメールを使用しましたが、スマホのプッシュ通知やSMSによる通知も可能です。
仕様
Problock 4-20mA 計測器
| 測定範囲 | 4mA ～ 20mA |
| 計測間隔 | 200ms ～ 1h |
| 動作温度範囲 | -20～50℃ |
| AWS送信間隔 | 1s～ |
| 寸法 | 40×40×46 mm |
| ProBlock構成 | ● PB-PIC32 ( マイコン PIC32 ) ● PB-RX420 ( 4-20mA受信 ) ● PB-BLE( BlueTooth ) ● PB-POWER ( 電源 ) ● PB- EXT ( 外部電源入力 ) |
お問合せ
AWS IoT Eventsを用いたシステムのご質問、導入の検討についてはフォームから気軽にお問合せ下さい。
Problockについて
ProBlock は、 ITやIoT機器の構築を自由 ・簡単に実現するための
開発プラットフォームです。増設などのカスタマイズが容易にできます。
紹介した4-20mA計測器もProBlockを使用しています。Problockを使用することで、紹介した方法以外のお客様独自のカスタマイズにも対応できます。
カスタマイズについてのお問合せは上記フォームから気軽にお問合せください。