プログラミングなしでIoT機器を自作

プログラミングなしでIoT機器を自作

概要

本記事では、プログラミングなしでIoT機器を自作する方法について記載します。
IoT機器を自作するために、Problockを使用します。

Problockについて

Problockは、CPUモジュール、センサーモジュール、WiFIモジュールなどIoT機器の構築に必要な1つの機能を持ったハードウェアです。

ProBlock機能モジュールライナップ2
ProBlock機能モジュールライナップ2

必要なブロックだけを選ぶことで、目的に沿ったIoT機器を作成することができます。

IoT機器の構築にプログラミングは不要です。また、半田ごてなどの作業も必要ありません。

ProblockでIoT機器を構築

ProblockでIoT機器を構築するために、以下の4つのステップを行います。

1. Problockの選定
2. Problockの組み立て
3. Problockの初期値設定
4. Problockの起動

Problockで構築したIoT機器は計測器の機能がメインとなります。センサーの値を読み込み、その値を出力装置で出力します。

Problockの選定

Problockのラインナップは、こちらから参照できます。

CPUの選定

まずは、IoT機器のCPUを選定します。CPUは、PIC24、PIC32、PIC32拡張の3種類から選ぶことができます。
PIC24と比べて、PIC32のほうが高速です。また、ROM、RAM領域も大きいため、入力センサーを複数取り付けられます。
PIC32拡張は、PIC32より多くのセンサー、出力装置を取り付けられます。
一方、PIC24は、低消費電力で動作します。高速性を求めないのであれば、PIC24で十分です。

入力センサーの選定

次に入力センサーを選定します。熱電対、温湿度、人感センサー、などから、必要なセンサーを取り付けることができます。

出力装置の選定

次に出力装置を選定します。IoT機器の構築なので、通常はWiFIモジュールを選択すると思います。
WiFIモジュール以外にも、BLE、SD を選択できます。
WiFIモジュールは、AWS との通信に対応しています。

初期設定装置の選定

初期設定を行うためのモジュールも選ぶ必要があります。
IoT機器を動作させるためには、センサーの計測周期、有効なセンサー情報、WiFI の出力先などを設定しなければいけません。
初期設定装置として、SD、USB の2つが選択できます。

電源入力の選定

電源として、電池、USB電源、外部入力電源から1つ選定する必要があります。

Problockの組み立て

Problockを選定した後は、組み立てをします。組み立てに、半田ごては不要です。ブロックを積み重ねていく感じで簡単にできます。

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Problockの初期値設定

Problockを組み立てた後は、初期値の設定をします。

SDカードで初期値設定

SDカードで初期値設定する場合は、CSVファイルに設定情報を書き込み、SDカードに保存します。Problock起動したとき、自動的にCSVファイルの内容を読み込みます。

USBで初期値設定

USBで初期値設定する場合は以下のステップで行います。
1. Problock とPCをUSBで接続します。
2. Problock をメンテナンスモードで起動します。
3. PCのターミナルソフトからProblockに初期値設定コマンドを送ります。

Problockの起動

初期値を設定した後は、電源OFF→ONすることで通常起動できます。

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お問合せ

本記事では、プログラミングなしでIoT機器を自作する方法として、Problockを用いる方法を記載しました。

Problockの選定、購入 などについては、以下のフォームからお問合せください。
ご質問も受けております。

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