概要
本記事では、人感センサーの検知をAWS( Amazon Web Service )で解析するシステムをご紹介します。
本システムでは、人感センサーが人を検知した時間をIoT機器で計算します。検知した時間をAWS でグラフとして可視化します。
特徴
本システムは、人通りの調査などに利用できます。調査したい場所に人感センサーを設置し、人感センサーが検知した時間を算出することで、その場所での人通りの多い時間帯が分かります。
人感センサーのデータは、AWS のクラウド上で管理します。AWSの機能を使用することで、グラフ化以外の解析もできます。
人感センサーの検知した時間を計算するIoT機器として、当社製品のProblockを使用します。Problockは、CPUを組み込んでおり、追加で人感センサーモジュールと、クラウドにデータを送信するためにWifiモジュールを組み込みます。
Problockは小型なので、狭い場所、見えずらい場所に設置できます。
システム構成
Problock 人感センサー
Problock人感センサーは、人感センサーとWifiモジュールを組み込んだIoT機器です。
Problock人感センサーにて、検知した時間を保持しておきます。
1時間間隔で、検知した時間をAWSにWifi経由でデータを送信します。
データはJSON形式です。
センサー感知送信データ JSON形式
{
"id":"Problock001", // 機器固有ID
"Date":"2022-11-22 12:00:00", // 送信日時
"ONTime":65000, // 感知した時間(ms)
}
AWS Cloud
人感センサーのデータはAWS のクラウド上に保存します。今回は、AWS IoT Core、AWS IoT Analytics、2つの機能を使用します。
Aws IoT Core
AWS IoT Coreは、ProblockとAWS内部との通信を行います。
AWS IoT Analytics
AWS IoT Analyticsでは、AWS IoT Core で受信したProblockのJSONデータを記録します。記録したデータはいつでもCSV形式でダウンロードできます。
CSV形式でダウンロードしたファイルは、Microsoft社製 Excel でグラフ解析できます。
また、ダウンロードしなくても、AWS上でデータをグラフ化することもできます。詳しくは以下の記事を参考にしてください。
仕様
Problock人感センサー
検出距離 | 12m |
検出角度(水平) | 105° |
検出角度(垂直) | 40° |
検出データ送信間隔 | 10分~ |
動作温度範囲 | -20~80℃ |
寸法 | 40×40×48 mm |
Problock構成 | ● PB-PIC24 ( マイコン PIC24 ) ● PB-Wifi ( WIFI ) ● PB-HMN-SENS ( 人感センサー ) ● PB-POWER ( 電源 ) ● PB-EXT ( 外部電源入力 ) |
お問合せ
人感センサーデータ解析システムのご質問、ご購入の検討については、フォームから気軽にお問合せください。
Problockについて
ProBlock は、 ITやIoT機器の構築を自由 ・簡単に実現するための
開発プラットフォームです。増設などのカスタマイズが容易にできます。
紹介した人感センサーもProBlockを使用しています。Problockを使用することで、紹介した方法以外のお客様独自のカスタマイズにも対応できます。
カスタマイズについては、上記フォームから気軽にお問合せください。